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第 288 回 三崎談話会

下記の通り、第288回 三崎談話会を開催いたします。今回はウミユリ類の発生をご研究されている大森先生にご講演をお願いしました。参加申込・お問い合わせは、三浦(miu_at_mmbs.s.u-tokyo.ac.jp)または小口(世話人 k.ohgreen226_at_gmail.com)まで。

日時:2018年10月19日(金)17時00分〜

場所:東京大学大学院理学系研究科・附属臨海実験所・セミナー室

講演者:大森紹仁(新潟大学理学部附属臨海実験所・助教)

懇親会: 18時30分〜

大森紹仁(新潟大学理学部附属臨海実験所・助教)
「ウミユリ類から探る新口動物の体軸の進化」

 棘皮動物は一般的に幼生では左右相称、成体では五放射相称の体制を示す。発生の過程で体軸が大きく変わるため、そのパターン形成の仕組み、および幼生、成体それぞれの体制と他の新口動物の体制との進化的関連性を明らかにすることは、新口動物における体軸の進化を考察する上で重要な課題の一つである。ウミユリ類(有柄ウミユリ、ウミシダ)は現生棘皮動物の中で最も祖先的な体制を残すが、その飼育・発生の難しさから、進化発生学的な研究は近年まであまり行われてこなかった。本講演では、ウミユリ類の飼育・発生の現状について紹介するとともに、多くの動物で体軸に沿ったパターン形成に関わる遺伝子群のウミユリ類発生過程における解析結果を報告する。