当実験所の乾直人さん、金原僚亮さん、山口悠さん、三浦教授の研究成果が、東京大学からプレスリリースされました。以下、研究の概要です。
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ダンゴムシやワラジムシなどの陸生等脚類は、甲殻類のなかでも特に陸上に進出し多様化したグループである。このグループの多くの種は、腹部に肺と呼ばれる空気呼吸器官を持つ。肺は等脚類の陸上進出および陸上での多様化の鍵となった重要な形質だが、発生の過程でいつ、どのように形成されるかは未解明であった。
東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所の三浦徹教授および乾直人大学院生らを中心としたグループは、人家の周辺で容易に採集される種であるワラジムシを用いて、この肺が形成される過程を初めて明らかにした。走査型電子顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡、組織切片を用いた観察の結果、肺はふ化後の幼体期に形成されること、2対ある肺の発生時期が異なること、形成時に上皮の陥入やクチクラ層の形成が起こることが明らかになった。
本研究により肺の形成メカニズムやその進化過程を研究する上で基盤となる成果が得られ、動物の陸上進出機構について理解が深まることが期待される。
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詳しくは下記のリンクをご覧ください。
論文ウェブサイト
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803922000718?via%3Dihub
プレスリリース
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/8089/
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/ https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/