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第 293 回 三崎談話会

下記の通り、第293回 三崎談話会を開催いたします。今回は、クワガタムシなどの際だった形態を持つ昆虫類を中心に精力的なエボデボ研究を展開されている後藤寛貴さんに、非モデル昆虫を用いた発生学的研究の最前線についてご講演頂きます。ご興味のあるかたは是非ご参加下さい。談話会・懇親会の申込は、三浦(miu_at_mmbs.s.u-tokyo.ac.jp)または宇田川(世話人 udagawa_at_mmbs.s.u-tokyo.ac.jp)まで。

日時:2019年7月3日(水)17時00分~

場所:東京大学大学院理学系研究科・附属臨海実験所・セミナー室

講演者:後藤寛貴(国立遺伝学研究・生態遺伝学研究室・遺伝研博士研究員)

懇親会: 18時30分〜 会場未定 

後藤寛貴(国立遺伝学研究・生態遺伝学研究室・遺伝研博士研究員)
「非モデル昆虫を用いた発生学的研究 – クワガタ、カブトムシ、そしてツノゼミ – 」

 これまで、昆虫の形態形成機構は主にモデル生物であるショウジョウバエを用いて行われ、多くの発生学的知見が集積されてきた。一方、昆虫の中には極端な性的二型や、体の特定部位の大幅な改変などショウジョウバエには見られない興味深い特徴を有しているものも多い。演者は、非モデル生物特有の形態の発現と進化に興味を持ち、大顎のサイズに極端な性的二型を示すクワガタムシを主な材料として、性的二型発現および大顎形態形成の分子機構を研究してきた。また近年ではカブトムシの角や、ツノゼミのヘルメットを材料に、「脱皮前に原基を折り畳んだ状態で形成し、脱皮と同時にそれを展開することで三次元形態を作る」という「折り畳み&展開式発生」ともいうべき形態形成機構について研究をおこなっている。本セミナーでは、これら二つのトピックについて、最新の話題を提供したい。