Overview

Misaki Marine Biological Station (MMBS), School of Science, The University of Tokyo, is located at the southwestern tip of the Miura Peninsula in Kanagawa Prefecture, right in front of the rich waters of Sagami Bay. MMBS was established in Misaki-cho in 1886 as the first Marine Laboratory in Japan to serve as a base for zoological research in this area with rich and unique fauna. In 1897, it was relocated to Aburatsubo, a more biota-rich area, and it will celebrate its 140th anniversary in 2026. MMBS has contributed greatly to the development of marine animal researches in Japan, and together with the world’s oldest marine biological laboratories in Woods Hole (U.S.A.), Naples (Italy), and Plymouth (U.K.), has left a significant mark on the history of biology. The old main building, constructed in 1936, served as a place for research and education for many years, but the research activities of the full-time faculty members and students were later moved to the research building completed in 1993. The old main building was renamed as the Memorial Building, and was actively used for student training, researches by non-native researchers, nature observations, and other community activities, but was demolished in 2019 due to its age. In 2020, a new education building with student training rooms, an museum, and an aquarium was completed. The education building is used by a total of 10,000 domestic and international researchers annually, or 20,000 if student training is included, and continues to contribute to the development of biology as a place for research and education.

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2023年度教育関係共同利用公募のお知らせ

来年度の当実験所を利用した実習の公募を開始いたします。
来年度、当実験所の利用をご希望の学校・団体におかれましては、要領を熟読の上、応募書類を期間内にご提出ください。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、利用人数の制限等、通常時に比べて様々なルールがございます。

ご利用時の感染状況等によって、利用の可否や制限等に変更の可能性があることをご了承いただきますようお願い申し上げます。

公募要領を熟読し、感染予防にもご留意くださいますよう、併せてお願い申し上げます。

プレスリリース:海から上がったダンゴムシ・ワラジムシ類が獲得した「肺」の形成過程

当実験所の乾直人さん、金原僚亮さん、山口悠さん、三浦教授の研究成果が、東京大学からプレスリリースされました。以下、研究の概要です。

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ダンゴムシやワラジムシなどの陸生等脚類は、甲殻類のなかでも特に陸上に進出し多様化したグループである。このグループの多くの種は、腹部に肺と呼ばれる空気呼吸器官を持つ。肺は等脚類の陸上進出および陸上での多様化の鍵となった重要な形質だが、発生の過程でいつ、どのように形成されるかは未解明であった。

東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所の三浦徹教授および乾直人大学院生らを中心としたグループは、人家の周辺で容易に採集される種であるワラジムシを用いて、この肺が形成される過程を初めて明らかにした。走査型電子顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡、組織切片を用いた観察の結果、肺はふ化後の幼体期に形成されること、2対ある肺の発生時期が異なること、形成時に上皮の陥入やクチクラ層の形成が起こることが明らかになった。

本研究により肺の形成メカニズムやその進化過程を研究する上で基盤となる成果が得られ、動物の陸上進出機構について理解が深まることが期待される。

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詳しくは下記のリンクをご覧ください。

論文ウェブサイト

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1467803922000718?via%3Dihub

プレスリリース
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/8089/

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/ https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/

<東大本部ウェブ>
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html

ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)スタッフ募集

当実験所では、ナショナルバイオリソースプロジェクト(カタユウレイボヤ)の業務に関わるスタッフ(特任研究員)を募集いたします。
業務内容は、研究材料としてのカタユウレイボヤの飼育管理(屋内及び屋外)・提供業務、MTA管理、及び系統の作成・維持管理に関わる作業等です。

[募集人員] 1名
[着任時期] 2022年10月01日以降できるだけ早い時期

[応募資格] 理系大学・短大もしくは専門学校卒で生命科学系の研究に素養のある方。 生物系の修士以上が望ましい。
海産無脊椎動物の飼育管理に意欲的に取り組み、協調性を持って仕事ができる方。

業務上、小型船舶の運転が必要なため、小型船舶操縦免許が必要です。
必須ではありませんが、潜水士免許を持つ方を歓迎します。

[募集期間] 2022年08月31日 必着  
    ※適任者の採用が決まり次第、募集を締め切ります。

[応募方法(書類送付先も含む)] 履歴書(写真貼付)及び職務経歴書を下記宛てにe-mail、もしくは郵送してください。 
可能であれば、連絡先としてe-mail アドレスを記載してください。
 ※ 応募書類は原則として返却しません。

e-mail: yoshida@mmbs.s.u-tokyo.ac.jp
 ※ メール件名を「NBRPスタッフ応募書類」とすること。

郵送:〒238-0225 神奈川県三浦市三崎町小網代1024
   東京大学 大学院理学系附属臨海実験所 NBRP担当者 宛
 ※ 封筒に朱筆で「NBRPスタッフ応募書類」と明記のこと。
 
[選考内容(選考方法、採否の決定)、結果通知方法] 履歴書による書類選考の後、面接にて選考を行います。(原則的にe-mailにて連絡いたします)。

[連絡先]  准教授・吉田  学  
    電話:046-881-4105(代表)  
    e-mail:yoshida@mmbs.s.u-tokyo.ac.jp

プレスリリース:北西太平洋各地からニッポンネメルテス属のヒモムシ10新種を発見

当実験所の受託研究員 波々伯部夏美(博士課程三年)、幸塚久典技術専門職員らを中心とする国際研究チームの研究成果が、東京大学からプレスリリースされました。

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東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の波々伯部夏美大学院生(博士課程3年、日本学術振興会特別研究員)らを中心とする国際共同研究チームは、北西太平洋沿岸の潮間帯〜深海域から、スキューバ潜水やROV、ドレッジを用いた網羅的な採集調査によってニッポンネメルテス属の10新種を発見・記載した。

収集した標本を用いて、複数の遺伝子領域に基づく分子系統解析を実施した結果、頭部の形態で特徴づけられる3つの系統に分かれることが明らかになった。また、本研究で新たに見出された深海性種と一部の浅海性種で構成されるクレードは、成熟個体が有意に小型であるなど頭部形態以外の違いも見いだされた。本グループにおける体サイズの小型化は、肉食性の紐形動物における餌資源が限られた深海環境への適応である可能性が示唆された。

図:収集した標本を用いて系統解析を実施した結果、ニッポンネメルテス属には3つの系統が存在することが明らかになった。

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詳しくは下記のリンクをご覧ください。

論文へのリンク

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmars.2022.906383/full

 

プレスリリース

<理学部ウェブ>

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/8000/

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/

<東京大学ウェブ>

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/

【お知らせ】
同志社大学×東京大学三崎臨海実験所×学研の科学:無料オンラインイベント

この度、お子さまが見つけやすい「身近な海の生き物」をテーマに、同志社大学の桝太一さんと当実験所の海の生き物の専門家がトークする無料のオンラインイベントの開催が決定いたしました。生配信では、海の生き物の貴重なLIVE映像をお届けするほか、みんなの疑問や興味に桝太一さんと海の生き物の専門家がなんでもお答えしていきます。

海の砂浜を歩いていると見つかる、貝殻やなぞの生き物のパーツ……。砂浜の生き物探しは、手軽でお子さまの生き物観察デビューにぴったりです。思い出に持ち帰る人も多い、そうした“海のナニコレ?”について、この夏、学んでみませんか?

8月13日(土)のイベント開催に先駆けて、学研プラスの特設サイト(https://kagaku.gakken.jp/event/)をオープンいたしました。イベント詳細や参加申込フォームはこちらのサイトにて【7月20日(水)】に公開予定です。

なお、本イベントには三浦徹 教授、幸塚久典 技術専門職員が参加しています。ぜひご参加ください。

 

東京大学理学部ウェブページ 

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/7976/

第 301 回 三崎談話会

長らくコロナで開催を中止していた「三崎談話会」を再開することとなりましたので、ご連絡いたします。今回は対面とオンラインのハイブリッドでの開催を予定しております。

参加ご希望の方は、下記のGoogleフォームでご回答下さい。zoom URL等の情報が返信されます。

皆様のご参加をお待ちしております。

【第301回 三崎談話会】

日時:2022年7月25日(月) 17:00〜

場所:東京大学三崎臨海実験所 教育棟講義室

(zoomでもセミナーの模様を配信致します。)

参加申込:https://forms.gle/f1NMQiKUj2qvufeS6

「タテジマイソギンチャクの胃の分節構造に現れる相称性の種内多型」

Safiye E. SARPER / サフィエ エ. サルペル

(理化学研究所、生命機能科学研究センター、形態進化研究チーム・JSPS学振PD特別研究員 / 大阪大学理学研究科・招へい研究員)

相称性は器官の配置に現れる、動物門の形態的特徴を定義する最も基本的な形質のひとつである。後生動物を中心に大多数の動物種は一つの対称軸を持つ左右相称性を示す。一方、刺胞動物門では、左右相称の種と共に(一つ以上の対称軸を持つ)放射相称性を示す種が混在している。左右相称と放射相称の動物が持つ体の構造の違いがどのように生み出されるかは不明にとどまっている。刺胞動物の相称性は体外の器官より、体内の器官(胃袋、筋肉)配置によって評価される。タテジマイソギンチャク(Diadumene
lineata)の体内の器官配置を解析した結果、左右相称の個体と放射相称の個体が混在する(相称性の種内多型)ことを発見した。さらに、イソギンチャク特有の器官である「管溝」が、左右相称個体では一つ、放射相称個体では二つあることを見出した。採取した個体の形態的特徴を土台に体内器官の配置を再現する数理モデルを作り、異なる相称性を作る共通な機構を予測する事が出来た。また、器官配置プロセスの初期段階で個体が管溝を持っている場合放射相称、管溝を持っていない場合は左右相称の個体が出来る事が示された。以上の結果から、器官配置プロセスの初期段階での管溝の有無の違いによってタテジマイソギンチャクの体で現れる相称性のタイプが決まることを提案した。本発表では、タテジマイソギンチャクの種内多型に関する研究を紹介し、相称性の進化に関しての仮説を話す予定である。

身近な海の生きもの研究所
【2022年7月16日(土)オープン】

東京大学三崎臨海実験所と横浜・八景島シーパラダイスが
知っているようで知らなかった海の多様な生物を解き明かす

SDGsを楽しく学ぶ発信基地誕生!!

身近な生き物研究所

2022年7月16日(土)より、“身近な海で暮らしている微小な生物”にスポットを当てた新エリア「身近な海の生きもの研究所」を、横浜・八景島シーパラダイスの水族館「アクアミュージアム」1階にオープンいたします。新エリアは、生物が形作られることの解明や進化の道筋の研究を行う東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所と横浜・八景島シーパラダイスの共同の取り組みを研究室の装いでご覧いただける展示スペースで、“身近な海の多様な生物”や“多様な能力”といった、知っているようで知らなかった海の豊かさを知るきっかけづくりがコンセプトです。オリジナルのSDGsを学ぶ発信基地としてお楽しみいただけます。

プレスリリース 
東京大学理学部 ウェブページ
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/7956/

横浜・八景島シーパラダイス ウェブページ
http://www.seaparadise.co.jp/news/34017/index.html

2022年度自然観察会のお知らせ

2022年度自然観察会 募集要項

日時 2022年7月16日(土)10:00~15:00
場所 東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所 教育棟実習室と周辺の海岸(磯)
〒238-0225 神奈川県三浦市三崎町小網代1024
内容 磯の動物の採集および観察と解説
(海に親しみ海に生息する生物の理解を深めることを目的とする)
時程 「最干潮 12:39 -2㎝」
10:00-10:30 集合・受付
10:30-11:00 ガイダンス
11:00-12:45 磯へ移動・観察・採集・実験所へ戻る
12:45-14:15 分類・片付け・同定・説明・観察
14:15-14:30 質問・終了)
※新型コロナウイルス感染症対策のため昼食時間は設けていません
講師 三浦  徹(東京大学・大学院理学系研究科・教授)
吉田  学(東京大学・大学院理学系研究科・准教授)
黒川 大輔(東京大学・大学院理学系研究科・助教)
小口 晃平(東京大学・大学院理学系研究科・特任助教)
参加費 1名につき100円
*参加費には傷害保険(レクレーション往復と上障害危険保証特約付き普通傷害保険)を含む
応募対象 小学生以上(但し、小学生は保護者同伴、中・高校生のみの場合は保護者の同意が必要)
募集人数 最大18名(1グループにつき最大4名まで。応募者多数の場合は抽選)
応募条件 ①マスクを着用しての参加ができる方。
②その他感染症に関して、実験所の指示に従うことができる方。
応募フォーム お申込みは、下記のグーグルフォームからご登録をお願いいたします。
希望者が定員を超えた場合は抽選にて参加者を決定します。(先着順ではありません)
URL: https://docs.google.com/MMBSforms
応募締切 2022年6月19日(日)23時59分
※参加の可否は締め切り後、グーグルフォームにご登録いただいたメールアドレスに電子メールにて連絡いたします。
注意事項 1)参加者の安全を確保するため、荒天時(天候・波浪)はプログラムの変更(磯に出ないなど)もしくは中止となる場合があることをあらかじめご了承下さい。
2)安全管理上、未就学のお子様を同伴しての参加はご遠慮ください。
感染症対策 1) 新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため、開催内容について開催時の感染状況により変わるもしくは中止の可能性があります。
2) 参加者は、参加までの健康管理を行い、自宅での検温・体調により、発熱・体調不良の際は、参加を見合わせてください。
3) 参加中はマスクを着用してください。
4) 手洗い・手指消毒をこまめに行ってください。
5) 感染症蔓延防止対策のため昼食時間を設けません。(但し熱中症対策のため、水分の補給は随時行い、マスクを外しているときには会話をしないでください)

2022年度公開臨海実習のお知らせ

2022年度公開臨海実習Aコース 参加者募集要項

実習演目 特別臨海実習 Aコース:海洋動物の多様性と系統学
担当教員 三浦  徹(東京大学・大学院理学系研究科・教授)
吉田  学(東京大学・大学院理学系研究科・准教授)
黒川 大輔(東京大学・大学院理学系研究科・助教)
小口 晃平(東京大学・大学院理学系研究科・特任助教)
実習内容 「海洋動物の多様性と系統学」
世界的に見て豊富な生物相を有する附属臨海実験所周辺の磯で海産動物を採集し、観察とスケッチを行い、文献等を参考にして分類する。また、さらに外部形態を観察した動物種について徹底的な解剖を行い内部形態の観察ならびにスケッチを行い、動物毎のボディプランや器官の特徴について理解を深める。また、実験可能な動物飼育系の確立を試みる。これらの実習によって動物分類学・系統学・生態学・発生学の導入部分を学ぶ。
実習にあたっては,生物の解説や、基本的な解析は、極力自分で持参したデバイス(ノートPCが望ましい)を通じて行う。
開講期間 2022年8月22日(月) から 8月26日(金)(4泊5日)
対象学生 学部1~3年次主体
定員 約10名
単位 1単位
(東大理学部以外の学生に対しては単位認定できませんが、代わりに受講証を発行します)
申込方法

登録及び連絡の際の間違い防止のため、以下の2段階での申込をお願いいたします。

1. まずメールでの予備登録をお願いいたします。
   メールのタイトルを「公開臨海実習参加希望」として、本文中に
          (1)氏名
          (2)所属(大学・学部・学科名)と学年
          (3)連絡可能な電子メールアドレス(出来るだけPCのものでお願いします) 
を記入の上、office@mmbs.s.u-tokyo.ac.jp までお送り下さい。
この際、可能ならば連絡先となっているアドレスから送信していただけますと助かります。

2. 以下の書類を作成の上、東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所・公開臨海実習担当宛まで、郵送またはファックス(046-881-7944)でお送り下さい。
   ・ 公開臨海実習受講願
   ・学生教育研究災害障害保険等の加入を証明するもの (領収書・証書等)
    (大学で傷害保険に強制加入している場合は不要)

連絡先
東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所・実習受付
〒238-0225 神奈川県三浦市三崎町小網代1024
Tel: 046-881-4105, Fax: 046-881-7944
e-mail: office@mmbs.s.u-tokyo.ac.jp
URL: http://www.mmbs.s.u-tokyo.ac.jp/
所要経費 15,000円程度(実習全期間の宿泊費・食費を含む)
申込締切 2022年7月8日(金)
注意事項
  • 参加希望学生は必ず ”学生教育研究災害傷害保険(もしくはこれに相当する保険)” に加入してください。
  • 2023年3月開講予定の特別臨海実習Bコースにつきましては、2023年1月頃に別途通知いたします。
  • 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策のため、実習の実施に際して参加者にはいろいろとお願いや活動の制約がかかること、また蔓延状況によっては直前であっても実習を中止する可能性があることを、予めご承知おき願います。
  • 不明な点、質問等がございましたらメールにて、三崎臨海実験所・事務室(担当:小森)(e-mail: office@mmbs.s.u-tokyo.ac.jp)までお問い合せ下さい。