【重要なお知らせ】実験所の外部利用について

新型コロナウイルス(SARS-CoV2)による肺炎をはじめとした感染症(COVID-19)の対策措置として、現在、臨海実験所の外部利用に制限を設けております。

宿泊利用は休止中です。
日帰り利用につきましては、お問合せ下さい。

ご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、感染拡大の防止のため、ご理解ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。

お問い合わせ先:
東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所
TEL: 046-881-4105
E-mail1: office@mmbs.s.u-tokyo.ac.jp (事務室) 
(misaki@mmbs.s.u-tokyo.ac.jpはサーバー変更に伴い廃止されました。)

プレスリリース:イカの吸盤形成過程の解明

当実験所の金原僚亮さん、中村真悠子さん、三浦教授、2020年3月まで三崎臨海実験所に在籍された小口晃平さん(現:産総研)の研究成果が、東京大学からプレスリリースされました。以下、研究の概要です。

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自然界において他の動物とは異なる新たな特徴を獲得すること(新規形質の獲得)は環境に適応し生息域を広げるために非常に重要である。特にイカやタコ等の頭足類は軟体動物に属するが、墨袋など頭足類に特徴的な新規形質を数多く獲得してきた。中でも「吸盤」は、物の保持や餌の捕獲など複雑な行動を可能にし、頭足類の示す高度な知能の発達にも関わると考えられる重要な形質であるが、そもそも吸盤がどのように形成されるのかといったことすらほとんど未解明であった。

東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所の三浦徹教授と金原僚亮大学院生を中心とした研究グループは、頭足類の中でも扱いやすいコウイカ目に着目し、受精後の胚発生過程から孵化後数ヶ月にわたって吸盤形成過程の観察を続けた。共焦点レーザー顕微鏡や組織切片を用いた観察の結果、腕の最先端部に尾根状に隆起した領域が見られること、そこから未発達な吸盤が作られイカの成長に伴って吸着力を生むための構造が分化すること、孵化後には未発達な吸盤を保護するように腕の先端が皮で覆われるようになることなど、吸盤の詳細な形成パターンを明らかにした。

本研究により、今後頭足類が吸盤という独特の新規形質をどのようにして獲得したのかを解明していくために必要不可欠な知見が得られた。

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詳しくは下記のリンクをご覧ください

論文サイト

https://frontiersinzoology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12983-020-00371-z

 

プレスリリース

<理学部ウェブ>

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2020/6997/

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2020/

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/

 

<東大本部ウェブ>

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2020/6903/

教育棟落成記念グッズを販売しています。

2020年8月7日に、三崎臨海実験所に新たに建設された教育棟の落成式が行われました。以下のリンクから、その様子をご覧いただけます。

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0508_00066.html

教育棟の落成を記念して,記念切手&ハガキを東大コミュニケーションセンター(UTCC)のショップで販売しております。現在本郷構内は学外者の入構が制限されているため,リアルショップの御利用は難しいですが,下記のオンラインショップでも販売しているそうですので,是非お求めください。

https://utcc.u-tokyo.ac.jp/products/detail.php?product_id=6188

 

プレスリリース:棘皮動物のゲノム解読

以前三崎臨海実験所に在籍されていた、大森紹仁さん、鶴ケ谷柊子さん、菊池摩仁さん、柴田朋子さん、近藤真理子さんらの研究成果が出版されました。

棘皮動物のゲノム解読に関する論文です。以下、東京大学からのプレスリリースの概要です。

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東京大学大学院理学系研究科の入江直樹准教授と新潟大学佐渡自然共生科学センターの大森紹仁助教(研究当時:東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所・特任助教)、および中国昆明動物研究所、アメリカボストン大学などの科学者からなる国際研究グループは、左右対称動物の中でも例外的に五放射の体を進化させた棘皮動物のゲノムを複数(アメリカミドリウニと祖先型棘皮動物の一種であるニッポンウミシダ)解読し、遺伝子レベルからその体づくりの過程(胚発生過程)を解析しました。意外にも他の動物群と非常によく似た遺伝子セットを持っていた一方で、胚発生過程における遺伝子群の使い方が大きく異なることを発見しました。また、棘皮動物はバリエーションに飛んだ内骨格を持ちますが、進化的に起源の古い遺伝子を共通して使っていることも見えてきました。本研究成果により、動物の体の形がどのように進化を通して変わるのかについて理解が深まることが期待されます。

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詳しくは下記のリンクをご覧ください

論文サイト

https://www.nature.com/articles/%20s42003-020-1091-1

プレスリリース
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2020/6941/

プレスリリース:シロアリの生殖虫分化機構

2020年3月まで三崎臨海実験所に在籍され、学位を取得された小口晃平さん(現:産総研)と三浦教授の研究成果が、東京大学からプレスリリースされました。

シロアリの繁殖制御に関する論文で、東京大学、関西学院大学、慶應大学のチームによる研究成果です。以下、プレスリリースの概要です。

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真社会性昆虫は、一部の個体のみが繁殖を担い、他個体は不妊の労働カースト(ワーカー)として働く繁殖分業を最大の特徴とする。シロアリでは、雌雄の生殖虫(女王と王)がコロニー内に共存し、他個体のカースト分化に影響を与えることで、適切な生殖虫の数や比率を維持していると考えられてきたが、雌雄の生殖虫と他個体との関わりによるカースト分化決定機構の詳細は未知であった。

東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所の三浦徹教授を中心とした研究グループは、シロアリの巣内で生殖虫が失われたときに、本来は労働のみに従事するワーカーが繁殖個体へと脱皮する「補充生殖虫分化」(以下、「生殖虫分化」と表記)に着目した。この分化過程では、生殖虫の存在に応じてワーカーの生理状態が変化し、生殖虫へと分化する仕組みの存在が予想されてきた。シロアリでは、体内の幼若ホルモン(juvenile hormone: JH)(注1)の濃度変動がカースト分化運命を決定することが知られるが、生殖虫分化におけるJHの機能については未知であった。そこで本研究では、オオシロアリHodotermopsis sjostedtiを用い、雌雄の生殖虫と同居させたワーカーの生理状態がどのように変化し、カースト分化運命を決めるのか実験・分析を行なった。

飼育実験の結果、オス生殖虫によるメス生殖虫分化の促進効果は、その逆(メス生殖虫によるオス生殖虫分化)よりも明らかに強く効いており、脱皮までの期間が短縮されることで、速やかなメス生殖虫分化が実現されていることが明らかとなった。そしてこの促進効果は、オス生殖虫がメスワーカーの体内JH濃度を低下させることで実現させていることを明らかにした。このことは、メス生殖虫分化が誘導されるはずのオス生殖虫の存在下のワーカーにJH類似体(注2)を投与した結果、ワーカーの脱皮期間が延び、生殖虫分化が阻害されたことからも支持された。このように、シロアリの生殖虫分化の裏には、オス生殖虫がメスワーカーのJH濃度を操作することでメス生殖虫分化を促進する機構が存在し、その結果メスに偏った生殖虫の性比が実現していることが強く示唆された。

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詳しくは下記のリンクをご覧ください

論文サイト
https://www.nature.com/articles/s41598-020-66403-0

プレスリリース
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2020/6903/

2019年の特筆すべき10新種に選ばれました

三崎臨海実験所と中部大学、沖縄芸術大学の研究チームが2019年に新種として記載したOphiopsila xmasilluminansが、国際的な海洋生物データベースであるWoRMS( World Register of Marine Species)が選ぶ、特筆すべき新種トップ10に選ばれました。

洞窟ヒカリクモヒトデの自然状況下での写真(撮影:藤田喜久[沖縄芸術大学])

本種は、オーストラリア北東沖に浮かぶクリスマス島の海底洞窟から発見されました。生時に刺激を受けると緑色に光る(上記リンク先で動画が見られます)ことから、「クリスマスイルミネーション」に因んだ”xmasilluminans“という種小名が付けられました。

また今回は、日本の研究チームが熊野灘より発見した、タコと共生関係にあるゴカイも選ばれています。

詳しくは下記のリンクをご覧ください。

http://lifewatch.be/en/worms-top10-2019

http://lifewatch.be/en/2019.03.19-WoRMS-LifeWatch-press-release

3/17(火)実験所停電のお知らせ

電気設備年次点検に伴い、3/17(火)は、三崎臨海実験所は全館停電となります。
そのため、メール・電話・FAXも不通となりますので、ご了承下さい。
停電時間は8:30~12:00頃の予定ですが、復旧まで時間がかかる場合もございます。
ご理解の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

「三浦真珠プロジェクト」ミキモト・神奈川県との共同養殖真珠の浜揚げを実施

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取り出された2年貝の真珠(理学部広報室)

2020年1月16日、臨海実験所スタッフと前所長の赤坂甲治名誉教授、真珠メーカーのミキモトの職員が見守る中、2年貝から浜揚げされました。

理学系研究科附属施設の三崎臨海実験所は、神奈川県三浦市にあり、油壺で養殖されたアコヤガイからは合計155個もの美しい真珠を収穫することができました。

臨海実験所での技術管理や、高等学校など地元生徒への海洋教育と養殖技術の継承によって、安定した真珠の収穫から神奈川県の活性化を目標とした「三崎真珠プロジェクト」。ミキモトと神奈川県との協力を得て、今後もより一層の発展を目指した取り組みが進められます。

「このプロジェクトは、赤坂元臨海実験所長の在任中より開始しされました。ミキモトの協力によって臨海実験所でも昨年から少しずつ真珠が育ち始め、今年は155個もの立派な真珠が採れました。今後は、ミキモトに加え、地元神奈川県の高校や地域産業の方々との連携をさらに強め、臨海実験所がサポートしながら、地域連携・産学連携の事業として発展していくよう努力して参ります。―臨海実験所長 岡良隆教授」