プレスリリース:イカの腕に見る発生機構の普遍性と多様性

プレスリリース:イカの腕に見る発生機構の普遍性と多様性

東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所(当実験所)の三浦徹 教授、小口晃平 准教授、黒川大輔 助教、金原僚亮 大学院生 (研究当時、現:沖縄科学技術大学院大学 リサーチフェロー)、幸塚久典 技術専門職員による研究グループは、コウイカにおける腕と吸盤形成の分子メカニズムに見られる保存性と新規性を明らかにしました。

イカやタコなどの頭足類は軟体動物の中でも巻貝など他の系統とは異なる独自の形態を多様に進化させた分類群です。本研究では頭足類の持つ多数の腕と吸盤に着目し、腕の付け根から先端にかけて遺伝子の発現量を比較することで、その形成にかかわる遺伝子を明らかにしました。そして、この形成機構が節足動物や脊椎動物の腕や足 (付属肢) と共通していること、一方で腕に並ぶ吸盤では全く異なるメカニズムが働く可能性を示しました。この結果は動物において広く共通した付属肢形成機構と、吸盤独特の形成機構の存在を示唆するものであり、動物における新規形質の獲得や付属肢の進化原理への理解が深まることが期待されます。

本研究成果は、2026年10月20日に国際学術誌「iScience」に掲載されました。

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詳しくは下記のリンクをご覧ください。

<論文詳細>

Kimbara R, Kohtsuka H, Oguchi K, Kurokawa D, Miura T (2026) Developmental Mechanism and Evolutionary Process of Cephalopod Suckers. iScience DOI: 10.1016/j.isci.2026.117761

<理学部ウェブ>

日本語:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/11248/

English:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/en/press/z0508_00479.html

 

 

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